デイトレをする際に必要なテクニカル分析。そのテクニカル分析でローソク足を使わない方はいないでしょう。今回はそのローソク足について掘り下げて説明していきたいと思います。
デイトレで使う主なローソク足は5分足、15分足、60分足が主流になると思いますが、中にはトレンドを調べるために4時間足や日足を使う方もいるでしょう。どれが正解かはありません。自分の使いやすい時間軸のローソク足を使うことが大切です。
しかしながら、ローソク足の設定を少し変えることによって格段にトレンドの見極めが容易になり、最終的にはデイトレの勝率アップに貢献します。それは表題にもある通り、ローソク足は「平均足」の設定に変えましょう。
通常のローソク足はその期間(5分足なら5分間)の
①始値 ②高値 ③安値 ④終値
4つの値を単純にローソクのような図で示すものですが、平均足の場合は②③は同様に示し、実態部分の①④をある計算式に当てはめて導き出します。(ここでは割愛します)
どのようなメリットがあるかというと、ローソク足に比べて平均足は陽線&陰線が継続しやすくなり、トレンドの把握が容易になることが挙げれます。
「百聞は一見に如かず」通常のローソク足と平均足を見比べてみましょう。
こちらはドル円、日足のローソク足です。
同じ期間で平均足チャートを見てください。
随分トレンドを掴みやすくなったのではないでしょうか。
特徴としては一旦陽線がでるとトレンドが転換するまでは継続し、逆に陰線に切り替わった場合も継続しますので、トレンドを読み違えることを低減できるでしょう。
もう少し詳しい解説を図を使って説明します。チャート真ん中、9/21あたりの上昇相場を見ると所々にダマシが存在します。振り返ってみれば上昇相場が続くことは簡単に見て取れますが、ローソク足で陰線が出た当日の判断は同じようにできたでしょうか。
もしかしたら陰線に騙されてトレンド転換したと思いショート目線で注文を仕込み、壮大な踏み上げを喰らって損失を出したかもしれません。いや、その可能性は充分にあったでしょう。
平均足であればそんな心配は無用。明確に陰線が出るまではトレンドが継続すると判断できますので、先走ってショートをする可能性は格段に低いです。
こんなチャートを見せられたら、通常のローソク足で陰線が出たタイミングでショートをすることなど有り得ないでしょう。実際は114円を割り込み、陰線が出たタイミングでショートしても充分に間に合いましたね。
では最後にもう一つ、10/26以降の上昇トレンドのチャートも見比べて頂きたい。
やはり上昇相場の中でも陰線が存在し、場合によってはそれに騙されショートポジションを持つかもしれません。これが平均足であればそのような早とちりしたトレードを回避することができるでしょう。
はい、こちらもダマシの陰線が出現しておりません。結果、114円ぐらいまで上昇したので、下手すれば113円でショートを仕込み、踏み上げられ114円まで持って行かれたかもしれません。1発100pipsの損失は痛いですよね。
(デイトレであればそこまで引っ張られませんが・・・)
今回の解説は日足で説明しましたが、60分足や15分足でも同じことが言えます。トレードする中で
「ちょっと注文のタイミングが早すぎたかな」
「もう少し慎重にINすれば良かった」
など、ポジション取ったあとに後悔する方(すぐ含み損になる方)は平均足を使う事によって解決することができるでしょう。
悪いことは言いません(笑) 平均足を使うことはメリットだけ存在し、デメリットはありません。慣れるまでに時間がかかる方もいるかもしれませんが、長期的に見ればトレードの精度が上がることが間違いないと断言できます。
これを機に皆さんが使っているチャートを「平均足」に設定し、デイトレの勝率を上げていきましょう。
今回はこれにて失礼します。