皆さんは資産形成をする際に、どのような手段を思い浮かべるでしょうか。
巷では株式、投資信託、外貨預金、個人年金、終身保険など様々な運用商品があります。多くの商品の中でFXをデイトレで稼ぐ理由にはこれらの商品よりコストが安い点があります。今回は具体的に運用商品によるコストについてお話していきましょう。
【株式のコスト】小
買付けと売却の際の合わせて2回のコスト(手数料)がかかります。証券会社の対面で購入した場合、約定金額にもよりますが片道0.1%~1.5%ほどの手数料がかかります。これが外国株式だと2%以上取られることもありますね。あくまで「片道」なので、再度売却する際には同じ金額のコストがかかります。
ただ、保有期間中のコストはかからないため、その他の商品に比べて相対的には安いと言えます。
現状、若い世代は大多数の方がネット証券を使います。その場合は数百円~数千円で収まることもあり、さらにコストを下げることも可能です。
税制面ではNISAを利用することにより、年間120万円、5年以内の売却といった条件を満たせば運用益が非課税(通常は運用益に対し20.315%)のメリットを享受できます。
【投資信託のコスト】大
投資信託にはアクティブファンドとインデックスファンドがあります。(説明は割愛)
アクティブファンドの購入手数料は1%~3%が主流であり、さらに保有期間中も年間1%~2%の信託報酬が間接的に徴収されます。中には解約時にも手数料を取られるファンドもあり(信託財産留保額)、決してコストが安いとは言えません。
仮にコストが高い投資信託を5年間保有した場合、購入時に3%、保有中に2%取られるため
3%(購入時)+2%(保有期間)×5年間=13%
資産から控除されることになり、大きくパフォーマンスを低下させる要因となります。
インデックスファンドであれば購入時手数料は0%~1%、保有期間中の信託報酬は年間0.2%~1.0%と割安になるものの、相応のコストがかかることは否めません。
少ない金額で分散投資、個人では購入できない(しづらい)商品を少額から投資できるというメリットはあるものの、コストの大きさを賄えるようなメリットにはなりえませんね。
税制面では多少の優遇はあります。株式と同じくNISA(ニーサ)を利用すれば1年間で120万円までの投資金額に対する利益が非課税になります。5年以内に売却といったルールも株式と同様。
2018年1月より開始した「つみたてNISA」であれば年間40万円までの投資信託の積立に対しても最大20年間の積立金額に対して非課税になりますが、まだまだ認知度は低いようです。
さらに確定拠出年金(個人型はIDECO/イデコとも言います)であれば投資金額に対して所得控除、利益に対しても非課税という特典がありますが、原則60歳までは引き出しできないなど流動性に大きな問題があり、若い世代には資金の固定化の観点から人気はありません。また認知度もありません(笑)
【外貨預金のコスト】中
購入時の為替手数料と、利息のぼったくり(笑)があります。為替手数料は近年安くなってきたものの、銀行の店頭で購入した場合は
1米ドル1円(約0.9%/1米ドル110円換算した場合)
1豪ドル2.5円(約3.1%/1豪ドル80円換算した場合)
とかなりの割高。
これは片道なので、円に戻すときにはもう一度為替手数料は取られてしまいます。
ネットで購入すれば割引があるものの決して無視できる手数料ではありません。
これに加えて利息のぼったくりもあります。2019年3月20日時点でのアメリカ政策金利は2.25%~2.50%に対し、某都市銀行の米ドル外貨普通預金の金利は0.2%。約2%も抜いています。
外貨定期預金にすれば多少の金利UPがあるものの、1年間の外貨定期預金でも1%に届かず、いかにぼったくりの金利を提示しているかがわかるでしょう。
以上のことから外貨預金のコストは決して安くはありません。
【個人年金保険・終身保険】極大
さあ、最悪のコストパフォーマンスである保険商品の出番です(笑)
生命保険商品は購入時の手数料、保有期間の手数料、解約時の手数料、外貨建ての場合には為替手数料など多くの手数料が発生します。
保障目的で生命保険に加入する場合はコストとして割り切ることもできますが、資産運用目的で生命保険を加入するのであれば、決して無視できない手数料となります。
資産運用目的の生命保険には円建てor外貨建て、そして定額or変額という選択肢があります。
最もコストが高い商品は外貨建て変額の保険(個人年金)であり、保険会社にもよりますが、購入時の手数料は3~5%、保有期間中のコストは年2~3%、早期解約時の手数料は1~10%と大きく控除されます。
基本的に生命保険は5~10年以上保有する目的で契約することを前提とした商品であるため、外貨建て変額保険商品を10年保有した場合のコストは
5%(購入時)+3%(保有期間)×10年=35%
約3分の1が手数料で消えてしまい、保険会社や販売代理店(銀行、証券会社など)を儲けさせるだけで終わってしまう可能性もあります。
10年間で1.5倍ぐらいのパフォーマンスを上げなければ個人の契約者に利益をもたらすことはありません。
確かに死亡時や運用失敗時の原資(元本)保証を付けるためには相応のコストがかかると思いますが、運用の知識があれば自分でインデックスファンドやETFを組み合わせてポートフォリオを組むことによって、劇的にコストを減らすことができます。
つまり生命保険商品で資産運用する方は、今まで投資や投機について何も学んでおらず、運用を他人任せにする方ということができるでしょう。
このブログを見ている皆さんは、今の時点でこのような投資・投機に向き合っている(向き合おうとしている)方なので、このような商品に手を出すことはないでしょうが、多くの60歳以降の退職者はこのような高コスト商品を購入することで老後資金を準備している事実は、如何なものかと思ってしまいます。
【FXのコスト】極小
最後にFXのコスト。皆さんご存知のとおりFXのコストは売り買いのスプレッドおよびスワップ金利の2つです。
スプレッドに関してはFX業者にもよりますが安いところで
米ドルであれば0.3銭、割合で言えば1ドル110円の場合で0.0027%、しかも往復のコストです。ほぼ取引の手数料はかからないと見て良い水準ですね。
スワップ金利はコストとして支払うこともあれば、通貨やロング・ショートのポジションによっては受け取ることも出来ます。よってニュートラルの考え方でいけばコストとして考えなくても良いでしょう。
しかもデイトレであればオーバーナイトしても1日なのでその影響は軽微。実質スワップ金利をコストとして考える必要はありません。
よってFXデイトレはコストなく投機(投資じゃないよ)できる手段として最高のものになります。
以上、いかがでしたでしょうか。
コストを考慮した場合、明らかにFXでの資産運用が有利であることがお分かりになったと思います。
勤勉な皆さんはコストを意識した資産運用を行い、経済的自由を得る手段の一つとしてFXデイトレを利用していきましょう。今後もそのような皆さんの助けになるようなブログを作り上げていきますので、引き続きのご愛好よろしくお願いします!